未来のミライ、やっぱりダメだったよ【映画感想】
どうも、ひいらぎです。
「カメラを止めるな!という映画が面白かった」というツイートをよく目にするので
、うーんそこまで言うなら…と、未来のミライを観に行きました(ささやかな抵抗)
正直、観る前から「これはダメかも」という予感はぬぐえませんでした。しかしそこは細田守監督作品ですよ?今回は原作・脚本までやってるんだ。
感想としては、天の邪鬼にならず大人しく「ジュラシック・ワールド 炎の王国」を観とけばよかったって感じです。
作品というのは時に、人生経験や環境をダブらせることで解釈が変わってしまう。
今までフィクションに触れたことがない未開惑星の住人が、例えばFF15という天下無双のクソゲーを遊べば「これはなんて面白いものなんでしょう!」と思うのも仕方がないことであるなぁ。
今作「未来のミライ」も、リアル兄妹がいるとか小さな子どもがいるとかって人はまた見方が変わるのかもしれません。少なくとも独身20代で姪っ子に会うと泣かれる系の僕は1ミリも心が動かなかったでござるよ。
といっても…
悪いところを上げればキリがない!と言う訳ではないのです。
なんというか、毒にも薬にもならない映像が流れていく感じというか。
たいてい批判記事を書く時に僕はブチ切れているんですが、今回は「金返せ!」とか思ってないし心が負の感情におおわれてもいません。
「怒りや不満があらわれるのは、相手(あるいはモノ)に対して期待をしているから」というじゃないですか。そりゃあんた観る前から「ダメかも」って思ってたし。
心の保険がバッチリ適用されましたね。
強いて言えば声が合ってなかったくらい。日本アニメ映画の悪いクセだ。
「くんちゃんが喋った時に私の顔が浮かばないように・・・」と、役作りに対する思いを語る上白石さん。確かに彼女の顔は浮かびませんでしたが、4歳の男の子が喋っているようにも感じませんでした。
しかしこれはしゃーない。萌歌ちゃんは悪くないよ。
犯人(上層部)には無駄な抵抗をやめて、声優さんを使うようにしてほしい。
細田守作品!なんて触れ込みのせいで勘違いしがちなんですが、そもそも脚本を奥寺佐渡子さんというその道の方がされてる作品もあるわけで。
今回は原作も脚本もホソマモという完璧な門構え。
バケモノの子で「さてはヤバイのか?」となった印象が、今作で「やっぱりな」に変わりました。
新海誠監督の次回作にご期待下さい。
おわり。