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映画「聲の形」を見たら是非漫画も読んで欲しい【映画感想】

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先々週くらいに京都アニメーション制作のアニメ映画「聲の形」を見てきました。
元々原作である漫画を読んでいたこともあり事前の関心度は「君の名は。」よりも上。

で、映画の方を観た感想としては…

ん、んん…


んん…!!!って感じでした。


何というか漫画を読んでいたら「あのシーンがなければ繋がらないんじゃ…」とか「このキャラにはあの行動を取らせないと意味わからないんじゃ…」という風に何かが足りないと感じる場面が多々有りました。原作未読の人が見てわかるだろうか、みたいないらん心配をしてしまった。

ここからはネタバレもあるのでご注意を

 

あらすじ的なもの

今作は、耳が聞こえないヒロインを小学生の頃イジメていた主人公が高校生になって罪悪感に苛まれつつも仲間やヒロインと葛藤したり罪滅ぼししたりしていくお話。
割合は鬱:楽しい=8:2といったところか。

 

 

良かったところ

作画・演出・音楽

作画に関してはアニメーターの皆さんに「1クール分くらい休暇を取って下さい」とお願いするレベルで良かったです。原作の画風を壊さず、なんだけどぉ、あ!京アニだ!と分かる絵になってました。簡単に言うと女の子が可愛いんですね。髪の毛のふわり感とかちょっとした動きも丁寧に描写していてホントもうアニメって凄いね(語彙力低)

 

がしかし!
作画や声、音楽、演出が「良いな」と思う場面はいくつも有りましたが
映画として「面白かった!」と言うかというと個人的には消化不良な感じ。
普通に2時間じゃおさまらねぇんだろうなぁこのお話は。

 

 

 

んふ?ってなったところ

ただのイケメンになった真柴くん

作中にはイジメに関わったキャラとそうでないキャラがいましたが
そんなノットいじめグループ第三者の1人に真柴くんというイケメンがいたのです。

本来なら彼が問題の外から状況を客観視して時には叱責したり手助けしたりする…という立ち位置のはずだったんですが、映画ではただのイケメンになっていました。
「え、真柴くん…いたの?」という。

 

話のテンポが瞬間移動

冒頭の小学生パートは非常にテンポが良くお話が進んでいったんですが
高校生になってヒロインと主人公が関わるようになってからは、キャラの心情が分かりづらく誰が誰のことをどう思っているのか…皆何をしてるんだ…
と、どこに向かっているのか把握しづらい印象を受けました。

何よりシーンがパッパッと変わっていくので時系列がよくわからなくなかったり…

 

西宮さんのホントの気持ち

これは映像化したことでわかった事なんですが、文章表現ではなく声で物語を作っていくアニメだと何よりキャラクターの台詞が大切になってくるんですよね。
となった時にヒロインの西宮さんには聴覚障害が有り、同時に喋る方もあまり上手くはないという設定。ので、西宮さんの発したいメッセージは筆談か手話でしか汲み取ることができないのです。

口でお喋りはする時もあるんだけど、聞き取りづらいから…
ここがリアルというか、気持ちが汲み取りづらい場面でも有りました。

他のキャラが「アンタ、小学生の時こう思ってたでしょ!」みたいに西宮さんの気持ちを代弁したりもするんだけど「え、それってあくまであなたの感想ですよね…?」と思っちゃう。告白のシーンも自殺のシーンもなぜそこに至ったのかというキッカケトリガーみたいなものがよく見えませんでした。うーん、書くのもむずかしい。


イジメっ子の扱い

小学校の時のイジメ問題がキッカケで仲違いして疎遠になり
主人公のトラウマ的存在にもなってしまったかつての友達も
登場はするんだけど…登場しただけ、という。

 

んんん・・・

 

 

 

まとめ:漫画を読み直そうと思った

アニメーションとしては、映像面は文句なし!ッセ!
がしかし、如何せん物語を通して何を伝えたかったが…映画版はよくわかりませんでした。漫画だったらまた違う結末で捉え方も違ってくるんだけどなあ。
と思う場面がしばしば。


2クールくらいの深夜アニメだったらあるいは、と思いました。

それでも、西宮さんは可愛いし、笑いどころもあったり
一緒に見に行った人も泣いたりしてたので見て損は無いと思います。


そして全体を通してこの作品が伝えたかったものをちゃんと知るために
もう一度漫画を読んでみようとも思いました。


家に帰って何となくトレスした絵

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そんな感じこんな感じ。



 

聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス)