ライフストリーム

絵を描いたり雑記を書いたり

あなたが会社を辞めてくれて良かった

スポンサーリンク


新入社員、といっても他社のですが、6月に入った女の子が先月退職しました。
僕が訪問で顔を出した時に見かけて、たまに話をするくらいの間柄だったんですが
無事に辞めて本当に良かったと思ってます。


指導した人は「3ヶ月も保たないなんて」と愚痴っていましたが
人を育てるのではなく、弱らせてどうするんですか。

名刺をくれた時にはサラサラ髪をわっさーと靡かせて元気よく挨拶してくれて…
あ、いや可愛いとかちょっと気になってたとか、そんな事はどうでもいいんだよ!

ともかく最初の頃の元気は週を重ねるごとに無くなり、辞める前顔を合わせた際に
互いの実家の話をしていたのが彼女の顔を見た最後でした。


退職の理由は聴いていませんし、その後の足取りも知りません。
「そっかー辞めちゃったんスね」で済むお話です。
けど、それだけで済まなかったかもしれない。
退職というのは、結果の一つに過ぎません。
もしかしたら、とても一言で片付けられない事態になっていたかもしれない。
それに比べりゃあ、退職の方が100億倍おすすめです。


「死ぬぐらいなら仕事辞めろよ」という言葉を投げつける人がいます。
そりゃあ、後出しのセリフだからなんとでもいえますわなさ。
他人の限界が見える能力者だらけなら社会はもっと平和になるでしょう。
「君ちょっと鬱ゲージMAX寸前じゃん!1ヶ月ぐらい休も?」とも言えるわい。
自分で書いててその能力良いなと思ったけど「鬱ゲージの改ざん」とか言う悪用ワードも思い浮かんだので結局人間は汚い(被害妄想)


皆、他人の事を気にしてばかりはいられない。
だから、自分で自分の限界を見極めて行動しなければいけない。
そうしなければ、この先持てる力で進めるかどうかわからなくなり足場が見えず転落。心を壊したり、死を選んだりしてしまう。


news.tv-asahi.co.jp

 


なんと残念なニュースだろうか。
もっとこうすべきだった…何ていうのは今後の労働環境改善などに役立てられるかもしれませんが、高橋さんは救われません。彼女は仕事のせいで亡くなられてしまった。
誰かへの、あるいは社会への貢献のためにはあんまりな結末ですよ。
こんなに悔しいことはない。


亡くなられた高橋さんのお母さんはこうコメントしています。
「命より大切な仕事はありません」と。
これ以上無い、一言で伝わるメッセージですね。


このニュースを見てはっと、退職した「あの子」の事を思い出しました。
同時に、彼女が仕事を辞めるという選択を選んでくれて良かったとも思いました。


「自分の人生と他人の人生」みたいな考え方があります。
簡単に言うと自分のやりたい事をやるのが自分の人生を生きるということで
他人の顔色を伺ってその人の良いように行動してあげるのは他人の人生を生きているに過ぎない、とかいう。僕もこの考えにはサンセーなんですが
万人がいきなり「みんな~!自分の人生を生きるんだぜ!誰かの願いを叶えてばっかりじゃぁ、それってズバリ他人の人生を生きているだけなんだぜ!スイッチ切り替え!
うぇーーーーい! ON /
OFF
とか心から思えるわけじゃないのです。誰もが意識高くてニューゲームちゃうねん。


仕事辞めるっていうのは、普通に嫌です。
辞意を告げるのも場合によってはプレッシャーあるし
周りの目とかきつかったりもあります。

それでもね、限界っぽい人は頑張って辞めよう。
できれば最悪の結末を選ぶ10手前ぐらいに決断しましょう。


周りが何と言おうと、苦しみ抜いての決断なら僕は「良かったね」と言います。
別にいいよって言われても言います。


生きて、楽しいことしましょうよ。

f:id:holyholly:20161008232309j:plain




なんか、今日はそんな感じでした。