ライフストリーム

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ホテルのオートロックにしてやられ社会的に殺されかけた話

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事件当日

仕事で熊本に出張に行った時の話でした。前乗りでビジネスホテルに1泊。
その人はホテルで夕食とお酒を飲む。なんか鍋と、肉を食べたよ。

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夕食を終えて、お互いの部屋に戻ってとりあえず風呂に入ろうと服を脱いで半裸になったんですよね。そしてここから犯人の凶行が始まるんですが、せっかく半裸だし「ネタ動画でも撮ってTwitterにアップするか!」と考えた末、扉を開けて部屋に入り「待たせたな!」って言うシーンを撮ろうと思いましてね。なんでそんな事しようと思ったかというと、酔っていたから(最凶の免罪符)

 

んでぇ~まぁ、半裸でスマホカメラの録画ボタンをタップして、外に出るわけじゃないですか。

 

んでぇー、扉が閉まるわけじゃないですか。

 

ガチャ」とか言う不吉な音がなるわけじゃないですか。

 

ええ。

 

半裸状態で廊下に締め出されました。

 

 

 

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プレイスタート(弱くてニューゲーム)

野生の本能でまず外にある非常階段に隠れました。

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※再現VTR

 

まずは戦況の確認とゴールの設定、戦士の基本だ。

  1. 戦況  ビジネスホテルの廊下で半裸状態で締め出しをくらう。
  2. ゴール 通報されずに自分の部屋に戻る。

せめて首にタオルでも巻いていれば風呂あがりを装って「いや~風呂あがって飲み物買おうと外に出たら締め出されちゃって…」と言い訳しながらフロントに行けばいいですが、こちとら乳首丸出しよ。とりあえず全裸じゃなくてよかったと物事をプラスに捉えました。

鍵は部屋にあるので、どのみちフロントの人にマスターキーを持ってきてもらわないと部屋には帰れない。ちなみにスマホも部屋の中なので自力でフロントと通信は不可能。

スネーク、チャフを使え。


ならば、先輩の部屋に救援を要請しに行こうと廊下を低姿勢でダッシュ。幸いにも廊下には誰もいないボーナスタイム!!

 

扉の前まで行き、ノック連発

 

僕スネーク「先輩、先輩(コンコンコンコン)」

 

先輩「…」

 

僕「先輩…あの…(コンコンコンコン)」

 

先輩「…サァア…(微かに聞こえる水音)」


風呂入っとる(GAME OVER)

 

難易度上昇

おそらく先輩はあと十数分は出てこないだろう。となると次の手を考えなければと巣(非常階段)に帰ろうとしたら、遠くから足音…
何とバスローブを巻いたおっちゃんが歩いてきたのだ。やったぞ、女の子に見られたらヤバかったけど、おっちゃんならこの状況を見て察してくれるはず。

 

「なんだいニイチャン、締め出されちまったのかい?その格好を見るに…お楽しみの途中だったってかぁ?だっはっは!どれ、おっちゃんがフロントに電話しちゃるよ!」

 

頭のなかでこんなエピソードが展開され、なんだ、案外あっさり何とかなったなと安堵していたら、おっちゃんはコッチを一瞥して「うんうん(納得)」みたいな顔をして自分の部屋に帰っていきました。もう人間は信用できねぇ。

 

女神降臨

仕方ないので自分の部屋の前に戻って、何かの間違いで瞬間移動覚えらんねぇかなーと半ば自暴自棄になっていると、隣の部屋の扉が開き年の頃20代の女の子が顔を出した。
あー終わった。明日の仕事は先輩に全部任せよう、呑気に風呂なんか入った天罰だぜ(完全に八つ当たり)

 

女の子「わ、ハダカ…」

 

予想外にも女の子はちょっと驚いたくらいだった。

 

変態僕「締め出されちゃって…はは」

 

という彼氏に言ってほしくないランキング一位のセリフを口にすると「あーじゃあフロントに連絡しますねー」と、何と女の子が救いの電話をしてくれたのだ。
しばらくするとフロントのお兄さんが「よくあるから気にすんな」みたいな慰めを言って部屋を開けてくれた。かくして僕は自分の経歴に前科をつけずに部屋に帰還したのであった。

 

救ってくれた隣の女の子に一言お礼を言おう…や、もう結婚しよう。プロポーズ、フラッシュモブ決行だと、せっかく救われた命を別の罪状で失うことを決意。
今度は鍵をしっかり持って(服も着て)外に出たところ、彼氏らしい男が隣の部屋に入っていくのを見届けたところでこの物語は終わりである。

 

 

NOT HIDEO KOJIMA GAMES

 

 

 

エピローグ

後日、ネットで「オートロック 締め出し」で検索したところ、半裸仲間は結構居た。
中にはパンツ一丁で締め出された高校生もおり、僕はこのジャンルでは全然下っ端のようであった。コンテンツフィルターを解除すれば全裸レベルの猛者も出てくるのだろう。誓ってそこまでは調べていないけど。

 

なら今回の締め出し劇場もそんな大したことなかったのでは?と思われるかもしれないが、一度体験してみるといい。あの時の絶望感は死ぬまでに一度味わっておくべきである。文明社会で服を着ていないということがどれだけ不安で心細いかということを…


あの日を境に人生観が変わった僕は、とりあえず女の子に見られても恥ずかしくない身体でいようと決意して、肉体づくりに励んでいる。

 

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