ひらめきの手助けに「本当に頭がよくなる1分間アイデア法」を読んでみた【書評】
こんにちわ、ひいらぎです。
会社の週一ミーティングで毎回企画出しをしなければ行けなかった時、僕の脳みそは使用率100%を超え、何も思い浮かばなくなりました。
アイデアがいる・・・それも大量の・・・。そんな悩みを解決するべく購入したのが「本当に頭がよくなる1分間アイデア法」!!
今回はその書評のような感想のようなという感じです。
本屋での出会い
絶賛社会人の僕は、新商品の企画コンペを控えていた。
当時付き合っていた彼女にフラれたばかりで、目の前の人間も幸せにできない男が
お客様の満足にお応えできるはずがないだろうと自暴自棄になっていたが、それでもコンペの日は刻一刻と迫っていた。
しかし、出てくるのはしょうもないアイデアばかり…
このままでは顧客の満足どころか、会社に損害を出してしまう。
別に僕の会社じゃないから良いけど
そう感じた僕は先人の知恵を借りるべく本屋の実用書コーナーに足を運んだ。
そこで出会ったのがこの本である。
内容紹介
今思えば帯の「400年後の未来!から発想するアイデア法」というのは
モロ見えの地雷そのものだったが、ざっと立ち読みしたところ良さ気な事が書いてありそうだったのでオカルト藁にもすがる思いで購入した。
内容は大体こんな感じである。
- 閃いたことは良くも悪くもメモする
…思いついたアイデアが使えるかどうかは後から判断すればいい
- 他人とは違う経験を多く積もう
…例えば、日本を出たことのない人と留学経験がある人とでは
パッと見後者の方が魅力的。家に引きこもっててiPhoneが作れるか!
- 代替芸術と表現芸術の違いを理解しよう
…代わりが効くor効かない・後世に名が残るor残らないetc
- 成熟期市場にこそ、差別化したコンセプトでアプローチする
…オワコンにも人は残っている、ハイエナだ!
特に
「思いついたことは後でメモするのではなく、その場で書き溜める」
などすぐに使える実用的な事も多く書いていたし、代替芸術と表現芸術の違いなどは
普通に勉強になった。
こういう調子で8割ほど読み進めていったんですが、著者の石井さんが
最後のほうでとんでもないことを言い出した。
終盤に突然のオカルト要素
(意訳)
「良いアイデアが思いつかない?そりゃあおめぇ…
400年後の未来に行ってくりゃいいじゃねぇか!
(CV: 野沢雅子) 」
氏いわく、最短で成功するためには「既に成功している人間(未来人)の発想を
パクればいいじゃないか!」という答えにたどりついたそうだ。
幸いにもここまで本当に役に立つ物が多く書かれていたので、このままブックオフに持って行っても良かったんですが、折角なので最後まで読んでみようと最終章のページをめくった…
驚くべきことに、この本には具体的にどうすれば未来に跳べるかが書いてあった。
と言っても、肉体ごとタイムスリップするわけではなく、意識だけを未来に跳ばす…
それが時空ジャンプだ!あ、僕は無宗教です。
時空がどうとか言い出すまでとそれからのテンションの差
肝心の時空ジャンプのやり方だが「脳波をθ波に入れれば良れるだけ」という桜木花道もドン引きダンクな方法であった。
このθ波モードの時、意識は時空を超えている…らしい。
人は寝る瞬間と、起きる直前に脳波がこのθ波とやらに入っている(らしい)。
寝る瞬間はそのまま眠りに入るため、メモをとることは不可能だ。
だが、起きる直前ならどうだろう?
そう、θ波に入った直後…つまり起きた瞬間がチャンスなのである!
目覚めた直後なら、時空を飛んでいた時のことを覚えているかもしれない…
目覚めてすぐメモを取るんだ!うおおおお!!!!
本のとおりにメモを取ってみた結果
ただの夢日記と化した時空ジャンプメモ。
5日間だけやってみた結果、頭がおかしくなりそうだったので止めました。
書かれていることはアイデアというか心の闇が出てしまったのではないだろうか。
時空を超えたというのに、なんですか「牛をかくまう」って
(大麦サクラ大佐が何者なのか知っている人がいたら教えて下さい)
ちなみにこの時空ジャンプは政木和三さんという方がちゃんと提唱しているようです。
「大阪帝国大学に6年間所属して、その後幽体離脱を覚えた」と言うご家族はさぞ心配されただろうなという経歴の持ち主だそうですが、彼こそが幽体離脱をして未来に跳び、未来の発明品の設計図を覚えて帰ってきた時空ジャンパーの第一人者。
炊飯器や自動ドアも彼が発明したそうです(ほんまかいな)
ちなみに「政木和三」でググると、そーいう関連のWEBサイトが多々ヒットしました。というか、思ったけど未来の設計図をパクるってそれ人としてどうなんですかね?
まとめ
そんな感じで最後の方はヤバイ流れのこの1分間アイデア法ですが、時空云々の下り以外は本当に役に立つことが書いてあったので、そこだけ熟読してブックオフに行ってきました。
クリエイティブな仕事をしている人や、どうしても閃かない人向けにオススメです。
ちなみにコンペは落ちた。