自分についた嘘を本当にするオオカミ少年であれ
どうも、木村拓哉です。
皆さんは「嘘をつく子供」というイソップ寓話をご存知でしょうか。
ド直球なタイトルでも分かるように、またの名をオオカミ少年と呼ばれるキッズが嘘をついて結構デカイ事をやらかすお話です。
作中では村の羊が全て狼に食べられるという、社会人なら懲戒解雇ものの損害を出す後味の悪いバッドエンドで幕引きとなる。
そして舞台は現実世界。
羊こそ食われなかったが、21世紀の群馬にギルティ青年が現れたようだ。
群馬県の市職員さんが格闘ゲームの世界大会で優勝した…という嘘をついてネット上でも騒ぎになった事がニュースになっていますね。
今回は色々なメディアに取り上げられ、またついた嘘の規模が絶妙だったこともあり
多くの人の目に晒されましたが、こう言う謎の嘘を付く人はSNSなんかによくいる気がします。
嘘をつく目的はおそらく「注目されたいから」に他ならない。
冒頭のオオカミ少年もそうだったように、自分を見て欲しい・認めて欲しいという気持ちを歪んだ形で満たそうとした結果が「嘘をつく」という行為だったのではないでしょうか。
得意も実績もまだ無い、子供の頃はそれが顕著に出ていた気がします。
小学生の頃、友達の1人に「俺は遊戯王カードの幻のレアカードを持っている」と言い張る人がいました。じゃあ持ってきてよと言う話になると「親の許可がいる」「学校に持ってきて汚れたりしたら困る」と渋る。言ってることはまぁ納得できましたが、結局その幻のカードを見ることはありませんでした。
ギリギリの嘘ラインを攻める
他にも「うちの家族はSMAPと親戚」と言う女の子がいたり「宝くじで100万円当たった」と言う男の子がいたり。
この手の嘘は前述した「注目されたい」一心でついちゃうんですよね。
承認欲求から生まれた虚偽。そして子供だから笑って済ませられるというか、今思い返すと恥ずかしいくらいなもんで…
ちなみに僕は「超サイヤ人になれる」と嘘をついたことがありますが、おそらく校内嘘史上最も誰も信じてくれない事態に。オッスオラ黒歴史!いっちょ消してみっか!
そして中高大学と経て大人になって成長するに連れて、皮肉にも人間の嘘スキルはどんどん高まっていく。学校を休むための仮病から、会社の飲み会をバックレるための架空の用事を創り出すなどなど。
ときには他人を傷つけたり、お金をだまし取ったりと悪い嘘をつく人間も。
今回のギルティ青年はSNSでも捏造発言をしたり、変なところで巧妙だったせいで周りの人間も信じてしまい全国ニュースになる程注目を浴びてしまいました。
この嘘によりちぃとばかりでかい黒歴史が生まれただけならともかく、報道してしまった新聞社などの信頼を貶す結果に。マーケティング的にはギルティギアの宣伝になったと言えばまぁそうですが…ネガティブな目立ちかたになってしまいましたね。
自分に自信がある人、誇れる何かを持っている人はこういう「自分を大きく見せる」嘘はつかない気がします。影響力を持つ、名のある何かの権威に隠れて生きる必要がないから。
けれども人は弱い…何かにすがらなきゃ…
おっぱいとかに…生きていけない…
生きるのがつらいときだってあるのさ!
僕は、一切嘘をつかない人生を送るのは無理だと思っています。難易度高すぎる。
誰一人傷つけたことのない完璧人生を歩んできたとも、歩んでいこうとも思わない。
子供の頃の超サイヤ人発言もそうだし、宗教の勧誘おばちゃんだって
「僕が神なんですよ」って言って追い返すし。めっちゃ嘘つきます。
けれどもやっぱり誰かに害をなすのは可能な限り無くしたい。なので、自分に嘘をつくようにしています。そのまんまな内容になりますが、僕の好きな歌のアーティストの歌にこんな歌詞があって…
自分に一つ嘘をついた、「まだ頑張れる」って嘘をついた。
ところが嘘は本当になった、「まだ頑張れる」って歌ってたBUMP OF CHICKEN -バトルクライ- より
…いい歌詞でしょ?(何故か僕がドヤ)
逆境に立たされた時にはこの歌をつい聴いてしまう。
「もう無理かな~…いや、まだやれるな!」 ➡ 「達成できたわ」
他人から「まだやれるだろ!」と強要されるのは嫌ですが、自分で自分を騙す分には何の問題もないですからね。それで結果が出たらオールライト。結果オールマイトさ。
自分に厳しく、他人に優しい嘘を!
そんな感じこんな感じ。